食いしばりとは
無意識のうちに歯を噛み締めてしまう習慣
虫歯でも歯周病でもないのに歯が痛い…
その原因は「食いしばり」かもしれません
虫歯も歯周病もないのに歯が痛むことはありませんか?その多くは、夜寝ている間などに 無意識に行われる「食いしばり」が原因です。強い力で歯を食いしばることで、歯を支える 歯根膜という組織に炎症が起こり、虫歯や歯周病がなくても痛みを感じることがあります。
治療済みの歯には特に注意を
治療済みの歯には特に注意が必要です。
食いしばりによる影響は歯根膜だけにとどまりません。神経を取った歯や治療済みの歯は時間の経過とともに水分が減り、もろくなります。そこに強い力が加わることで ヒビが入ったり、最悪の場合は歯が破折してしまう危険性があります。
主な原因
ストレスや緊張
食いしばりの大きな要因として、多くの場合ストレスや精神的な緊張が関係しています。仕事や人間関係によるストレスが蓄積すると、無意識のうちに筋肉がこわばり、歯を強く噛み締める習慣につながることがあります。
特に就寝中は意識のコントロールが効かないため、日中以上に強い力で噛み締めてしまうこともあり、目覚めたときに顎の疲れや違和感を感じてしまいます。
噛み合わせや生活習慣
歯並びや噛み合わせに問題がある場合、特定の歯にだけ過度な力が加わりやすくなり、食いしばりを引き起こすことがあります。
また、長時間のスマートフォン使用や姿勢の悪さなど、日常生活のクセや環境も影響します。
さらに、集中して作業する際に歯を噛みしめるクセが身についてしまっているケースも多く、生活習慣を見直す必要があります。
食いしばりによる主な症状
歯のすり減りや破折
食いしばりによって、歯には通常の咀嚼ではかからないような大きな力が継続的に加わります。
その結果、歯の表面がすり減ったり、欠けたり、場合によってはヒビが入ってしまいます。特に詰め物や被せ物のある歯は、負荷に耐えきれず破損するリスクが高くなります。
歯の健康を長く維持するためにも、早期の対処が必要です。
顎関節症や筋肉の緊張
強い力で歯を噛み締め続けることで、顎の関節や周囲の筋肉に過度な負担がかかります。これが原因で、口を開けにくくなったり、開閉時に痛みや違和感を覚える顎関節症を発症することがあります。
また、咬筋や側頭筋など、顔まわりの筋肉が緊張し、慢性的な疲労感を感じてしまいます。
肩こりや頭痛など全身への影響
顎の筋肉の緊張は、首や肩、背中の筋肉にも波及し、慢性的な肩こりや頭痛の原因になります。
とくに、起床時に頭が重い、肩がこっていると感じる方は、就寝中の食いしばりによる影響が疑われます。
全身の不調を改善するためにも、口腔内の状態を見直すことが重要です。
銀座・日比谷歯科口腔外科クリニックの食いしばり治療
マウスピース
食いしばりは無意識に起こるため、自分では気づきにくいものです。
しかし、早期に診断し、ナイトガード(マウスピース)やボトックス治療などの対策を行うことで歯を守ることが可能です。歯が擦り減るのを防ぐだけでなく、噛みしめによる顎関節への負担も緩和されるため、選択肢の1つとして有効です。
ボトックス注射
ボトックス治療は、咬筋(かみしめに使う筋肉)の働きを抑えることで食いしばりの負担を軽減できる有効な方法です。
注射自体は短時間で終了し、日常生活に支障をきたすこともほとんどありません。当クリニックでは年間100症例以上のボトックス治療を行っており、多くの患者さまに効果を実感いただいております。
なぜ銀座・日比谷歯科口腔外科クリニックが
選ばれるのか
当院では食いしばりの改善に向けて、原因の特定から根本的な治療まで一貫して行っています。噛み合わせや生活習慣、筋肉の緊張、心理的要因まで幅広く確認し、患者さまに合わせた治療方針をご提案します。
必要に応じてセルフケアや生活面のアドバイスも行い、長期的な改善を目指します。治療は自由診療となる場合もありますが、内容や費用は事前に十分にご説明し、ご納得のうえで進めています。
「虫歯でも歯周病でもないのに歯が痛む」「朝起きると顎がだるい」「歯のすり減りが気になる」などの症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。